「ガチ中華」を気軽にディープに楽しむための4つの心得

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(マニア編)オーナーの出身地を聞いてみよう

上級者を突き詰めてマニアとなると、それなりの中国やアジア各国の地域理解が必要になるかもしれない。

店の常連になることで見えてくることがある。オーナーや料理人が中国あるいはアジアの国々のどの地方の出身かで、料理の味わいはかなり違うものとなる。アジアは広大で、気候風土や食文化はまったく異なるのだから。

彼らの出身地を聞き、その土地の話をすることで、店に対する理解も深まり、さらに美味しい料理にありつける可能性が高まるだろう。

大塚にある湖南料理店「湘遇Tokyo」のメニューにある珍しい農家風煮込み料理の数々

大塚にある湖南料理店「湘遇Tokyo」のメニューにある珍しい農家風煮込み料理の数々


彼らは同郷の人たちを集めて宴会をすることがあり、そのときは普段は店で出さない珍しい郷土料理が供される。彼らと親しくなって、顔を覚えられていくうちに、そんな集まりにも声をかけられ、とっておきの裏メニューやまかない料理にありつける日も訪れることだろう。

日本にいながらにして、海外の食文化の奥深さに触れられる「ガチ中華」の世界を堪能する喜びはこういうときでもある。

文=中村正人 写真=東京ディープチャイナ研究会

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