例えば、Temuでは、ユーザーが楽しめる様々なゲームを提供し、無料ギフトの獲得やお得な情報を得る機会を設けています。一般的に、こうしたゲームでは、ゲームをクリアして賞品や割引を獲得するために、ユーザーはソーシャルメディアを通じて紹介リンクを共有する必要があり、短期間に複数のリンク共有やアプリのダウンロードが行われることにつながります。
本稿執筆時点で、「#Temu」というタグは、TikTokで3億9430万ビューを記録しています。
図3. Temuをよく知っている回答者がTemuを知ったきっかけ（該当するものをすべて選択／回答者の割合）
（図内の訳、コメント「同社のマーケティング戦略を反映するように、4割以上の回答者がソーシャルメディアを通じてTemuを知ったと回答」 選択肢左から「ソーシャルメディア」「オンライン広告」「口コミ」「アプリストア」「テレビ広告」「オンラインで検索中に」「ニュース」「回答なし」「その他」）対象：Temuをよく知る米国の消費者193名（2023年2月調査） 出典：Coresight Research
Temuを知っていると回答した人に、購入履歴の有無にかかわらず、同マーケットプレイスで今後商品を購入するかどうかを質問したところ、約3分の2の人が購入すると回答しました。
これは、Temuの幅広い品揃えと低価格に対する消費者の強い期待を示しています。現在の米国のマクロ経済の不確実性とインフレ環境を考慮すると、Temuの商品は、経済的に圧迫されている米国の消費者にとって、当面は魅力的であり続けると思われます。
図4. Temuをよく知っている回答者が今後Temuで商品を購入するかどうか（回答者の割合）
（図内の訳、コメント「約3分の2の回答者が今後Temuで商品を購入すると回答し、米国消費者の同マーケットプレイスへの継続的な期待が示されている」）対象：Temuをよく知る米国の消費者193名（2023年2月調査） 出典：Coresight Research
