AI

2023.04.03 09:30

全仕事の18%が自動化、AIは3億人分の仕事に影響を与える

農業

米農務省によると、2021年の食品・農業分野の正規・非正規雇用者は2110万人で、労働人口の10.5%を占めた。農業は世界最古の職業の1つとされ、4度の産業革命を乗り越えながらときの試練に耐えてきた。ワシントン・ポストによると、多くの小規模農家は機械に投資するほどの儲けを出していないが、大規模農家では過酷な作業の自動化がすでに始まっているという。米国では家族経営の農場が全農場の98%を占め、その大半は小規模な家族経営の農場であり、米国内の農地の約半分を耕している。だが、国立食糧農業研究所は天然資源と環境、農業システム、工学、経済学、農村社会の分野におけるAI研究、教育、普及活動に資金を提供している。

ヘルスケア

学術誌 『International Journal of Health Services』に掲載された研究によると、精神科医は平均して1日の時間の20.3%を、内科医と一般開業医は17.3%を事務処理に費やしている。このようなありふれた作業は自動化できるが、それ以外の分野ではおそらくAIは必要ないだろう。

米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のデイビッド・ドラノベ教授は大学誌ケロッグ・インサイトに、ほとんどの大人は自分の健康について人間から説明を受けたいと思っており「AIが貢献できない思いやりが求められている」と語った。英オックスフォード大学のレポートでは、医療現場で最も自動化される可能性が高いのは実際に医療を提供する人ではなく、医療情報の転写を行う人、医療記録者、医療秘書、医療情報技師だと予測している。これはメンタルヘルス分野でも同様だ。ワシントンポストは悪名高い心理学者ジークムント・フロイトのAI版を作ろうとして失敗した。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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