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2023.03.27

マイクロソフト、AIで医師の大きな文章作成の負担解決を目指す

医療記録の口述筆記(Getty Images)

ニュアンスは「会話型、音声認識型、生成型のAIを独自に組み合わせることで、DAXエクスプレスは、診察室での各患者の診察後、または遠隔診療での患者との会話後すぐに、臨床記録を確認し保存するための医療記録の下書きを、数秒で自動かつ安全に作成します。臨床医のみなさまは、Dragon Medical One(ドラゴン・メディカル・ワン)、DAX、DAXエクスプレスのシームレスな連携から恩恵を受けることになります。これらは診察前から診察後まで、電子カルテに緊密に統合され、事務的負担を軽減し、医療を実践する喜びを高めることに貢献致します」と説明する。

本製品の価値は、医師のワークフローを容易にするために、いかに正確でシームレスな医療記録のドラフトを作成できるかにかかっている。実際には、生成型AIは技術的かつ客観的な意味では非常に正確だ。しかし、この分野での重要な特性は、特定の患者のニーズに応じて、提供者側が製品を容易に適応させて変更できるようにすることなのだ。

マイクロソフトのクラウドおよびAIグループ担当上級副社長であるスコット・ガスリーは「マイクロソフトとニュアンスはAIソリューションの革新において時代の先を進んでいます、大小さまざまな組織に長年にわたって当社の責任ある安全なアプリケーションとインフラストラクチャを信頼していただいております。【略】この先、DAXエクスプレスを使用して大規模モデルAIの革新的な機能を活用し、成果に焦点を当てたヘルスケアアプリケーションを大規模に提供していきます」と説明する。

確かに、正しく行えば、ニュアンスとマイクロソフトは多くのものを得るだろう。両社は、単に市場シェアを獲得するだけでなく、煩雑な文書作成に1日の大半を割かなければならない多くの医師の心をつかみ、忠誠心を得られる可能性を秘めているのだ。

専門家は、生成型AIの導入により、ヘルスケアイノベーションの次の時代が目前に迫っていると積極的に語っている。間違いなく、マイクロソフトはこの技術で大きな機会を得ており、有意義かつ具体的な方法で医療提供の現場を大幅に改善できる可能性を秘めている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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