キャリア

2023.03.21

リモートワーク時代に仕事での存在感を高める5つの方法

仕事での存在感を高めれば、キャリアアップにもつながる(Getty Images)

キャリアアップのためには、あなたがどんな人物で、どんな能力があるのかを周囲に知ってもらう必要がある。しかし、そのためには、仕事場でのあなたという人物像に存在感がなければ実現できない。プロフェッショナルとして前進するためには存在感が不可欠だが、その概念はここ数年で再定義されてきた。企業がハイブリッドワークやリモートワークを導入することで、従業員はより広範囲に分散している。その結果、信頼と透明性のある文化を確立することが、組織の責務となっている。そのためには、エンゲージメント、パフォーマンス、生産性を把握するためのリアルタイムデータが必要だ。努力よりも成果を重視することが、この新しいプロフェッショナルの世界で成功するための鍵になるだろう。

残念ながら、マネージャーが物理的に身近にいる労働者をより有利に扱いがちになる近接性バイアス問題は、依然として残されている。『2023 Future of Working and Learning Report』(『将来の労働と学習レポート』2023年版)よれば、シニア人事リーダーの71%、シニアビジネスリーダーの62%が、現場の従業員がおそらく近接バイアスの恩恵を受けていることに同意または強く同意している。また、SHRM(Society for Human Resource Management、人事管理協会)の調査では、リモートワーカーを監督する上司の67%が、リモートワーカーはオンサイトワーカーよりも取り替えがきくと考えていることを認めている。さらに42%は、仕事を割り振る際にリモートワーカーのことをつい忘れてしまうことがあると答えている。

組織には包括的な職場文化を作る責任があるものの、従業員も近接バイアスを減らすための行動をとることができる。キャリアを次のレベルに引き上げるために、職場での自分の存在感を高めるのに役立つ戦略を検討してみよう。

1.会話に参加する

Zoom疲れが広がる中、バーチャルミーティングではカメラをオフにして背景に紛れたくなるものだ。でも、それでは注目されることはできない。その代わり、体調が悪いときや気が散るような環境でない限り、カメラはつけたままにして、チームと顔を合わせる時間を増やそう。積極的に発言し、質問することで、自分が参加していることをアピールしよう。また、積極的に参加することで、表情や非言語的な合図を共有し、つながりの感覚を育むことができるのもまた別のメリットだ。
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翻訳=酒匂寛

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