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2023.03.18 08:30

ヘッドハンターがAIを活用して候補者をより早く効率的に見つける方法

AIを使うことで、採用担当者は採用プロセスを合理化し、バイアスを減らし、仕事に適した候補者をより効率的に見つけることができる(Getty Images)

採用担当者は、膨大な時間を費やして候補者を探している。何百枚もの履歴書に目を通し、適した人物を見つけるのは大変な作業だ。求職者の注意を引くための効果的な職務記述書を作成するには、時間と才能が必要であり、同時に新しい給与開示規則やその他の要件を遵守する必要もある。

採用担当者は、最も適切なスキルを持つ候補者をできるだけ早く採用したいと考えている。だが、求職者から寄せられる最大の不満の1つは、採用プロセスに時間がかかりすぎるということだ。AIを活用して最適な候補者をより迅速に採用できるようにすることで、関係者全員のプロセスを改善することができる。

マイクロソフトが所有するソーシャルメディアサイトLinkedIn(リンクトイン)は、長年にわたり人工知能を活用し、求職者と機会をマッチングさせ、候補者と採用担当者や人材獲得担当者を簡単に結びつけることができるようにしてきた。そのリンクトインは、採用担当者と求職者のマッチングをより良く支援するために、生成型AIを統合する新しい方法を発表する予定だ。米国時間3月15日から、まず米国、インド、英国、カナダ、オーストラリアの限定されたリンクトイン会員に対して展開を始めるが、やがて全世界で展開する予定だ。

このソフトウェアは、採用担当者のアシスタントとして職務記述書の作成といった機械的で反復的な作業を引き受ける。このツールにより、採用担当者は何百通もの履歴書から苦心して候補者を選別する代わりに、面接の準備に多くの時間を割くことができるようになる。それに、もしあなたが成功報酬型の採用担当者なら、候補者の斡旋に成功しなければ、報酬は得られないのだ。

ヘッドハンターの人生は、激しい競争だ。競合や依頼会社自身よりも早く、最高の候補者を見つけるために、時間との戦いに挑まなければならないのだ。下らない仕事やふさわしくない人に「時間を浪費」する余裕はない。このビジネスモデルは、採用担当者に、仕事内容の要求を満たす潜在的な候補者だけに集中するよう強いて来る。検索担当者が自分の時間を優先させなければ、競合に負けてしまう。

AIはどのように役立つのか

AIを搭載したツールは、次のようなやり方でリクルーティングの現場を変えている。

・高度な技術により、本人が求人に応募していなくても、必要なスキルや資格を持つ潜在的な候補者を特定することができる

・大量の履歴書を迅速かつ効率的に選別し、求人条件と候補者の資格や経験をマッチングさせることができる

・AIは予測分析を用いて、履歴書、ソーシャルメディアプロフィール、オンライン行動などの候補者データを分析し、どの候補者がその職務で成功する可能性が高いかを予測することができる

・チャットボットは、求職者に即座にヘルプを提供し、対象の仕事や応募プロセスに関する質問に答えることができる。これにより、採用担当者は候補者とより効果的に関わることができ、ルーチンワークを自動化することで時間を節約することができる

・AIを活用したビデオ面接ツールを使って事前面接を行うことで、対面面接の日程調整や実施にかかる時間やコストを削減することができる

全体として、AIは採用担当者が採用プロセスを合理化し、バイアスを減らし、より効率的に仕事に最適な候補者を特定できるよう支援できる。
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翻訳=酒匂寛

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