ミシガン大学法科大学院のカリマ・ベヌーヌ教授は、ジェンダーアパルトヘイトを「法律や政策に基づき、女性と男性の組織的分離を課し、また公共空間や領域から女性を組織的に排除する可能性のある統治制度」と
定義し、次のように
説明する。「人種的アパルトヘイトが人種差別を禁止する類似の原則に反していたのとまったく同様に、ジェンダーアパルトヘイトは国際法の基本的な規範に反している。結局のところ、人種的アパルトヘイトが南アフリカの黒人の人間性を否定したように、ジェンダーアパルトヘイトは女性の人間性を否定するものなのだ。女性の存在のあらゆる面が支配され、精査される」ベヌーヌ教授は「ジェンダーアパルトヘイトから逃れることはできない」とし、人口の半分を占める女性がアフガニスタンを去ることで解決できる問題ではないと指摘した。
イランとアフガニスタンの法律専門家や活動家は今月、世界中の女性指導者らとともに国際運動「
エンド・ジェンダーアパルトヘイト」を開始した。この運動は、ジェンダーアパルトヘイトの下で暮らす両国の女性たちの経験に対する認識を高め、国際法や国内法で定められるアパルトヘイトの定義をジェンダーアパルトヘイトにも拡大することなどを通して、政府を動かすことを目的としている。
アフガニスタンやイランで女性を取り巻く状況が悪化し、権力者との政治的な「対話」も目に見える変化をもたらさない中、女性の現在と未来のためにあらゆる手段を使って闘うことが不可欠だ。今年こそ、私たちはこれだけの規模の弾圧を許すわけにはいかない。国際社会はアフガニスタンとイランの女性のために団結すべきなのだ。
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forbes.com 原文)