経済・社会

2022.10.25 14:30

世界はより少女たちに危険な場所に 続く「誘拐・奴隷化・服装規定」

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「国際ガールズ・デー」が定められてから10年がたった2022年は、世界中の少女と女性たちにとって、過去に例がないほど「危険な年」となっている。

アフガニスタンでは依然として、多くの少女が中等・高等教育へのアクセスを阻まれている。首都カブールでは9月30日、西部にある教育施設が自爆攻撃を受け、大学入試の模擬試験のために集まっていた50人以上が死亡した。大半は、少数民族ハザラ人の女子生徒だった。

イスラム主義組織タリバンはその後、この攻撃に対する抗議活動を行っていた女性たちを暴力で弾圧している。タリバンが少女たちに向けて発しているメッセージは、明確だ──女は教育を受けることができない。企てるなら、報いを受ける。そこには死も含まれる。

イランでは9月16日、「女性は外出時、髪を覆うこと」と定めた服装規定に違反したとして、道徳警察に逮捕されたマフサ・アミニ(22)が死亡した。そして、これを受けて行われていた抗議活動に参加した2人の少女、サリナ・エスマイルザデ(16)とニカ・シャカラミ(17)も死亡。撲殺されたとみられている。イランでは各地に抗議活動が拡大し、それは現在も続いている。

シリアでは、2014年8月にイラク北西部シンジャル周辺の地域からダーイシュ(イスラム過激派組織「イスラム国」のアラビア語名の略称)によって拉致された数百人のヤジディー教徒の少女と女性たちが、現在も奴隷として監禁されている。国際社会が救出に向けた行動を起こそうとしない中、彼女たちは虐待され続けている。

パキスタンでは毎年、何百人ものヒンドゥー教徒やキリスト教徒の少女たちが誘拐され、改宗や結婚を強要されている。被害者たちの多くは12~14歳だ。つまり、多くの少女たちが、その未来を奪われている。

少女たちがこうした被害に遭う地域・国は、ほかにも数多くある。つまり、世界中の女性たちはいまも、脅威にさらされている。国連や各国政府は少女たちを保護し、彼女たちに活躍の場が与えられることの重要性について、繰り返し声明を発表している。だが、それらは有意義な変化につながっていない。
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編集=木内涼子

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