1日平均4回、嘘の種類と見分け方に関する最新研究

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研究によると、ほとんどの米国人は嘘を見抜くのが得意ではないが、専門家によればボディランゲージ、声の抑揚、アイコンタクトが嘘を見抜く良い手がかりになるという。

またハーバード・ビジネス・レビューに掲載された研究によれば、権力者が優れた嘘つきなのは、その権力によって嘘をつくストレスから解放され「他人を欺く能力」が高まるからだという。

Personality and Social Psychology Review(パーソナリティと社会心理学レビュー)に掲載された研究によれば、ほとんどの人は嘘を見抜くのが苦手で、投げたコインの裏表を当てる確率とあまり変わらない。

しかし、Association for Psychological Science(心理科学会)の研究によれば、実は人は無意識のうちには嘘を判断するのが得意なのに、その判断が意識によって妨げられていることがわかった。

Study Finds(スタディ・ファインズ)が、2022年に米国の成人2000人を対象に行った調査によれば、平均的な人は1日に約4つの嘘をつくと報告されている。

嘘の分類

ペンシルバニア州立大学地球鉱物科学部では、嘘を3つに分類している。

・積極的な嘘:虚偽の記述を積極的に使用し、平然と事実と異なることを告げる

・省略による嘘:行動科学者でハーバード大学教授のトッド・ロジャーズは米国心理学会(APA)で「関連する情報を開示しない」ことで受動的に相手を惑わせることを意味すると語っている

・雰囲気の嘘:必ずしも嘘をついているわけではないが、誤解を招いたり、誤った印象を与えようとするもの。行動観察家のヴァネッサ・ヴァン・エドワーズはLinkedIn(リンクトイン)の記事で、人が影響力のある嘘をつこうとするときには「嘘を隠すため」に真実とはまったく関係のないことを口にすると書いている
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翻訳=酒匂寛

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