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2023.02.28 15:00

【2月第4週資金調達まとめ】五常にクールジャパン機構が30億円出資

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、2月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

五常・アンド・カンパニー

調達額:30億円
調達先:海外需要開拓支援機構
備考:シリーズEラウンド

新興国向け小口融資サービスを展開するスタートアップ。

世界中の新興国で低価格かつ高品質な金融サービスの提供を目指して事業を行っている。

同社は現地国企業の買収・設立を通じて世界中にマイクロファイナンス子会社をもち、各国での適切な経営のもと、質の高いサービスと従業員を育て、事業を拡大している。

同社は各国のマイクロファイナンス機関の持株会社の形態をとっており、パートナーの選定にも力を入れて着実に展開を進めてきたことで、質の高いサービスの提供を実現している。

創業以来、30日以上延滞率は1%未満と貸付債権の質を維持しながら、年率200%以上のペースで事業を成⻑させた。

2022年9月末時点で、同社グループ全体の融資顧客数は139万人、運用資産残高は1000億円超となった。

2023年2月にはシリーズEラウンドの一環として海外需要開拓支援機構から30億円の追加調達を実施し、同ラウンドの累計調達額は104億円、2014年7月の創業からの累計資金調達金額は252億円に達した。

同社は、引き続き国内外の金融資産を活用し、世界中で金融包摂の取り組みを推進していく方針だ。

Schoo

調達額:21億5000万円
調達先:インキュベイトファンド(リード)/ 第一生命保険 / 中国電力 / SBI新生銀行 / 商工組合中央金庫
備考:シリーズEラウンド

大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」を運営しているスタートアップ。

「Schoo」は、“未来にむけて、社会人が今学んでおくべきこと”をコンセプトに、大人たちがずっと学び続けられる生放送のオンライン動画学習サービスだ。

学習ジャンルは、働き方・お金・健康に関することをはじめ、すぐに使えるビジネススキル・ITスキル・経済・ニュース・思考法・文章術など幅広く提供。

参加型の生放送授業も配信しており、受講生同士や先生とリアルタイムにコミュニケーションをとることができる。

生放送を見逃した場合は録画された動画を見返すことができるため、自分のペースで学習を進めていくことが可能。

2022年10月時点での登録会員数は約78万人、導入企業実績は2600社を突破している。

2023年2月にはシリーズEラウンドにおいてインキュベイトファンドをリード投資家として、第一生命保険、中国電力、SBI新生銀行、商工組合中央金庫などを引受先としたエクイティ・デッド総額21億5000万円の資金調達を実施した。

調達した資金はリスキリング市場の更なる拡大に伴うプロダクト開発、採用・組織体制の強化に充当し、引き続き社会人教育の発展に寄与していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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