積極的に「39歳以下」と時間を過ごす
──レウォンさんはプレゼンの上手さでも注目されています。何かトレーニングはしていますか?レウォン:事前に1000 回練習するとか、そういったことをしているわけではありません。ただ、自分が心から思っていることを伝えたいので、資料は細かいところまでこだわってガッツリ作り込みます。すると本番で、想いとともに口が喋っちゃうみたいなイメージです。
藤野:ピアニストの小林愛実さんは、5歳の時からピアノがすごく上手くて、7歳の時にはコンサートをしたというのです。もちろん良い先生に恵まれ、多くの努力はされたのでしょうけど、ある程度は才能というのはギフテッドだと思います。
人間っていろいろな個性があって、三半規管の毛が他の人より長いとか、鉄分を吸収しやすいとかいう人がいるらしい。レウォンさんには、たまたまプレゼンでのギフテッドな力があったわけです。
僕たち大人がやるべきは、世に出てきた才能とどう向き合うかを考えることだと思っています。肌感覚ですが、いまの若い世代には、昔より多くの才能が生まれている。
そこで僕はいま、自分の時間の6割から7割を39歳以下の人と過ごすように心がけています。なぜなら、彼らがこれからの日本を良くすると思っているからです。
レウォン:大人たちや企業などの力を借りたいと思って、いろいろとアクションを起こしたけれど、子どもだからという理由で、突っぱねられてしまうことも多々ありました。どうしたらいいか悩んでいたときに藤野さんと出会い、今ビジネスパートナーとして協力してもらえることにとても感謝しています。