手応えのある内定が出たときは? 交渉で失敗しない3つのコツ

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対面でもビデオ通話でも、口頭での会話では相手の反応を聞いたり見たりできるが、メールが相手にどのように受け取られるかは分からない。メールの下書きを準備し、それをブラッシュアップすることはできるが、口調や意図を書き言葉ですべて正確に捉えることは難しい。

交渉に何度もやりとりが必要で、どのような妥協策が考えられるかを議論する必要がある場合もある。その場合は長いメールのやりとりになり、直接その場で話し合うこととと比べ混乱を招くし、時間もかかる。

3. 交渉により相手との関係が損なわれると思い込む

交渉についてのJ・Tの当初の懸念は、すぐに内定を承諾しなければ相手を悪い気分にさせるだろうということだった。しかし、会社は強い姿勢で交渉する人を尊重するものだ。さらに、交渉を正しく行えば感情を害する必要はない。

J・Tは全ての会話で、まずは内定をもらったことに心から感謝の言葉を述べた。彼女は人材採用担当者と直属の上司になる人の両者に、内定をもらえてうれしいことや入社を心待ちにしていることを伝えていた。J・Tは、交渉を交渉としてではなく、内定に関する質問として提示した。こうすることで彼女は、交渉が前向きな対話となるようにし、対立よりも協調を重視している姿勢を示せたのだ。

たとえ最初の内定条件が悪くなくても、交渉することには多くのメリットがある。J・Tの話が示す通り、さらに良い条件の内定を得られる可能性が一つの主なメリットだ。

報酬の違いが、基本給だけでなく内定に定められている他の側面に与える影響は時間が経過するにつれて増えていく。現時点の役職がより高ければ、将来の役職はさらに高まる。現時点の職責やリソースが多ければ、将来はさらに高い職務に就けるだろう。

少なくとも交渉の練習にはなるし、自信が持て、自分を守ることができる人としての自己認識も強化される。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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