NY市の2倍サイズの氷山が南極の棚氷から分離、衛星写真に鮮明な亀裂

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英国の大都市圏グレーターロンドンとほぼ同じ大きさの巨大な氷の塊が現在、漂流している。

英南極研究所は1月23日、南極のブラント棚氷の一部が大きな棚から分離し、約1550平方キロメートルの氷山を形成したと発表した。この氷山の面積は5つの行政区を含む米ニューヨーク市のほぼ倍に相当する。

「今回の氷山分離は予想されていたもので、ブラント棚氷の自然現象の一部だ。気候変動には関連してない」と同研究所の氷河学者ドミニク・ホジソンは説明している。

衛星画像には、厚さ150メートルの棚氷に入った「明らかな亀裂」と科学者が表現したものが写っている。



「亀裂1」と呼ばれるブラント棚氷の巨大な亀裂はここ数年広がっていたが、ついに棚の先端を三角に切り離して、氷山はウェッデル海に放たれた。

研究者によると、この分離は大潮だった1月22日に発生したという。

同研究所のハリー研究基地はブラント棚氷にある。2016年に亀裂1が広がり始めた後、同基地は予防措置として23キロメートル内陸に移設された。



forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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