健康

2023.01.30

頭痛薬の飲み過ぎが頭痛を引き起こしている可能性

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よく片頭痛がするという人は多いと思いますが、その原因としては気圧の変化だったり、睡眠不足だったり、ストレスだったりとさまざまな要因が引き金になっていると言われています。

頭痛がすると、ガマンするという人もいると思いますが、多くの人は市販の頭痛薬(痛み止め)などを内服して、痛みが和らぐのを待つでしょう。また、片頭痛がしそうとか、頭痛になる前に予防しておこうと、あらかじめ痛み止めを内服しておくという人も少なくないと思います。頭痛がおきて仕事や生活に支障が出ては困るという人だと、そうした事態を極力避けたいものです。

ところが、痛み止めを使いすぎると、かえって頭痛が起こりやすくなると糸魚川総合病院は警笛を鳴らします。痛み止めを毎日のように使っていると、脳が痛みに敏感となり、どんどん頭痛が悪化してしまうそうです。目安としては、月に10回以上痛み止めを飲んでいる場合に、その症状が表れる傾向にあるとしています。
糸魚川総合病院 脳神経外科と糸魚川市 健康増進課の研究チームは、痛み止めを使いすぎて頭痛になっている人がどのくらいいるのか、糸魚川市民15~64歳の人にアンケート調査を実施。その結果2.32%の人が痛み止めの使いすぎによる頭痛になっていることが疑われました。50人に1人程度ではありますが、こうした調査は今まで日本で行ったことはなく、諸外国と同程度の割合だと言います。

日本では片頭痛に対する社会認識が乏しく、きちんと病院へ行って診てもらい、適切な治療や正しい処方をしてもらうのが大切です。思い当たるフシがあれば、ぜひ受診してみてください。

プレスリリース

文=飯島範久

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