健康

2023.02.01

オミクロン株対応の4回目ワクチン、副作用は軽め

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新型コロナウイルスは、第8波が収束の兆しを見せているものの、あいかわらずの猛威を振るっています。現在主流のオミクロン株は従来株に比べて感染力が強く、死者数はかなり増えてきています。

昨年の9月から4回目接種がオミクロン株に対応していますが、3回目までに比べて接種者数はそれほど伸びていないようです。ワクチンを打ってもコロナに感染する可能性はあるため、3回目まで接種していれば重症化リスクは低くなるのでは、などと考えている人が多いのかもしれませんが、オミクロン株に対応したワクチンを接種しないと、現状の新型コロナウイルスによる重症化リスクは高くなるとしています。

ワクチン接種を避ける要因の1つに、接種後の副反応を嫌う人もいるでしょう。これに対し、岡山大学が3回目接種と4回目接種とで副反応の違いがあるのか調査しました。

大学で行った武田/モデルナ社製ワクチン3回目接種後副反応と比較し、4回目のモデルナ社オミクロン株対応ワクチンは、局所反応・全身反応とも副反応の出現割合は減少していたとのことです。具体的には、37.5度以上の発熱の割合が、67.5%から44.9%へとなっています。年齢では20歳代までより30歳以降のほうが発熱の割合が低いという結果となっています。主観的な回答でも軽く感じた人が過半数を超え、3回目接種のときよりも多くなっています。

政府は、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を2類から5類へ見直す方針を表明し、脱マスクについても進めていくとしています。とはいえ、新型コロナウイルスが終息したわけではないため、抗体をもっていたほうがリスクを軽減できます。今後ワクチン接種がインフルエンザのように自己負担になる可能性もあるので、今のうちにオミクロン株対応のワクチンを接種しておくほうが賢明かもしれません。

プレスリリース

文=飯島範久

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