2023.01.21

欧米で流行中のリトリート 大人が知っておきたい国内宿を厳選して紹介

「STAY YOUNG総合研究所」とは……

リトリートとは欧米で流行している新しい旅のスタイル。その目的は非日常な空間に身を置き、自分と向き合うことで、疲れた心身を癒やし、リフレッシュを図ること。

では、オーシャンズ世代にぴったりな国内のリトリート・スポットとは?

ウェルネスに精通したトレンドリサーチャーがとっておきの宿を語る!


コンシェルジュはトレンドリサーチャー/ヨガインストラクター 白鳥麻衣さん
2014年に渡米。5年にわたってニューヨークを拠点に、企業に衣食住のトレンド情報を提供するトレンドリサーチャーとして活動。さらに、ニューヨークでヨガを学んだことをきっかけにウェルネスへの関心を高める。現在はトレンドの視点からウェルネスやエシカルの情報発信を行う。

旅の予定はステイ一本。森の庭で極上のリトリート

広大な庭園には樹齢100年を超える杉や苔むした石垣、石仏が点在。ここで行う野点は神秘的な体験だ。

リトリートの目的「お茶を点てる」&「森林浴ヨガをする」

ひと口にリトリートと言っても、どこに行けばいいかわからないという人は多いはず。そんな人に白鳥さんがおすすめするのがアマン京都だ。ホテルがあるのは“京都の奥座敷”と呼ばれる洛北・鷹峯。


 客室は全26室。日本旅館の伝統スタイルを踏襲した内装はミニマルな空間に。客室には檜風呂も完備。

「約2万4000平米もの敷地を持つこのホテルの醍醐味は、何といっても緑に包まれた広大な森の庭です。歩くだけでも森林浴ができますが、おすすめは3周年記念限定の野点体験付き宿泊プランです。野点とは屋外で抹茶を淹れて楽しむこと。選び抜かれた茶道具を使って、一つひとつの作法に意識してお茶を点てると、瞑想のように感覚が研ぎ澄まされていきます」


アマン京都では茶人・天江大陸氏が監修した茶箱も販売している。敷地内で採取した粘土と釉薬を使った茶碗や敷地内の水と青もみじで染めた仕覆などが付いてくる。この茶箱と野点体験などがセットになった開業3周年記念宿泊プランも受付中。森の庭 茶箱セット 33万円/アマン京都 075-496-1333


 庭園内にある木漏れ日の差す石畳のスペース。朝ヨガを申し込めば、ここでレッスンを受けられる。

庭園でのヨガレッスンも人気。「朝日を浴びながらヨガをすれば、自然のエネルギーがカラダに満ちていく感覚が味わえます」。


 アマン・スパにはホテル近郊から湧き出る天然温泉を引いた露天風呂も設けられている。

滞在にあたっては、白鳥さんからのアドバイスが。

「予約が取れたら、ほかの予定を入れずに“ステイ一本”に絞るのもあり。ここに籠るだけで最高のリトリートを実現できます」。

アマン京都
住所:京都府京都市北区大北山鷲峯町1番
電話番号:075-496-1333
2名利用時、朝食付き1室1泊17万7100円(サービス料込)

原生林にあるツリーハウスで自然のオーケストラに包まれる


 幹をぐるりと囲むらせん階段が名の由来。地面に柱はなく、アカギの木だけがハウスを支えている。

リトリートの目的「自然の音を聞く」

「リトリートの王道が自然と一体化することなら、ツリーハウスは最高の手段のひとつといえるでしょう」。

そう語る白鳥さんが太鼓判を押すのが、沖縄のツリーフルツリーハウスだ。


 地上高は約10ⅿ。さらに全方位が窓になっているため、開放感は抜群。緑の中に包み込まれたような感覚を味わえる。

ロケーションは2021年にユネスコの世界遺産にも登録された沖縄北部のやんばるの森。ゲストはこの森の奥のアカギの巨木の上に造られたツリーハウスに宿泊するのだ。


 ハウスの近くに流れる清流・源河川。バトラーが案内するリバートレッキングを楽しむこともできる。

「360度森を眺められる景色もさることながら、圧巻は音。木のざわめきや川が流れる音、鳥や虫の声が奏でるオーケストラに耳を澄ませば、自然と一体化したような気持ちを味わえます」。

童心に帰る場所といっても過言ではない。

ツリーフルツリーハウス
住所:沖縄県名護市源河2578
1グループ利用時、朝食付き 2棟1泊12万円〜(最大宿泊人数6名)
info@treeful.net
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文=押条良太

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