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ライフスタイル

2023.01.07 11:00

新年に見直したい新型コロナ感染を巡る米国の「7つの現実」

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5. 広がるインフレの悪影響


連邦政府は、これまで新型コロナウイルスのワクチンやCovid-19の経口抗ウイルス薬「パキロビッド」などに対して行ってきた補助金の支給を、今年1月で終了する予定だ。

政府はこれまで、パキロビッドによる治療1回(5日間)分に530ドル(約7万円)、ワクチン1回分に30ドルを支給してきた。だが、これらが打ち切られると、患者本人がパキロビッドに支払う金額は530ドル増え、ワクチン1回の接種にかかる費用はこれまでの4倍にあたる120ドルに上昇するとみられている。インフレに直面する人々が、治療薬に高額を支出したいはずはない。

6. 難しい中国との関係


否定できない文化的な違いはあるものの、新型コロナウイルスのパンデミックの収束に向けて、中国との協力が非常に重要であることを認識しなくてはならない。

もはや使い古された決まり文句のようにも聞こえるが、どこかで感染が起きていれば、それはあらゆる場所で感染が起きていることを意味する。特にその「どこか」が中国であればなおさら、そう考えることができる。

7. 「不健康」な国民


米国は先進国の中で、最も不健康な国の一つだ。そして、健康状態はさらに悪化している。最新の報告書によると、延び続けてきた米国人の平均寿命は昨年、26年前と同じ年齢にまで縮んだ。主な原因は、Covid-19と薬物の過剰摂取だ。

パンデミック対策としての行動制限により自宅待機や一人で過ごす時間が増えたことで、食習慣が変化。運動量が減少したこともあり、体重増加につながっている。

また、外出制限によって孤独を感じる人が増えたことにより、うつ病を発症する人が増加。アルコールや薬物の乱用につながっている。肝不全(肝硬変)と自殺による死亡も増加している。

不健康な米国人をさらに増加させているのは、Covid-19の後遺症(ロング・コビッド)だ。感染した米国の成人のうち、13人に1人(人口の7.5%)が、後遺症に悩まされているとみられている。

後遺症、そしてその治療法については、まだわからないことが多い。ただ、2回、3回と繰り返し感染するたび、後遺症の症状が現れる確率は高くなることが明らかになっている。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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