「最も稼ぐ女性アスリート」ランキング、大坂なおみに続く若手も躍進

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セリーナ・ウィリアムズは今年8月、27年余りに及ぶプロテニス選手としての生活に「終止符を打つ準備はできている」と明らかにした。その時点までにウィリアムズが築いた資産は、推定2億6000万ドル(約345億円)にのぼっている。

ウィリアムズはかつてのライバル、マリア・シャラポワとともに、フォーブスの「米国の最も裕福なセルフメイド女性」長者番付に名前を並べるわずか2人のスポーツ選手の1人。そして、そのウィリアムズの後を追うのが、同じテニス界のスター、大坂なおみだ。

「世界で最も稼ぐ女性アスリート」ランキングで3年連続のトップとなった大坂の年収は、2020年以降、ウィリアムズを上回っている。今年はおよそ5110万ドル(約68億円)。2位のウィリアムズは4130万ドルだった。

大坂のスポンサー料は、契約していた暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXが11月に経営破綻したことから、大幅に減少する見通し。だが、それでもスポンサーの数は、アスリートのなかでは群を抜いている。年間のスポンサー料収入で大坂を上回る選手は、6人しかいない。

大坂はまた、起業家としての活動も目立つ。共同でスキンケブランドを立ち上げたほか、スポーツエージェンシーを設立。最近ではピックルボールチームに出資したことが明らかになっている。

スポーツ界では若手が躍動


一方、女子スポーツの世界では、大坂に続く新たなスターたちも誕生し始めている。人気の上昇とともに市場価値が高まるスポーツで活躍する若手のなかには、すでに年間数百万ドルを稼いでいる選手もいる。

2022年の年収が1000万ドルを超えた女性アスリートは、合わせて8人。これは、前年の2倍にあたる人数だ。また、フォーブスが2008年にこの番付の発表を開始して以来、最も多い数となっている。

最新のランキングの上位25人の年収は、総額およそ2億8500万ドル(税金・エージェント手数料を含む)。トップ10に入るアスリートの年収の合計は、過去最多を記録した前年の1億6700万ドルから17%増加し、1億9400万ドルとなった。
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Written by Brett Knight and Justin Birnbaum 編集=木内涼子

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