Amazonは、サードパーティーの販売者に対して不当な優位性を持っているという懸念に対応するため、ビジネス慣行を大幅に変更することに合意した。
規制当局は、Amazonがマーケットプレイスとしての役割と、自社プラットフォームで取引する他社の競争相手としての役割を兼ねていることに懸念を表明していた。一方、Amazon側は、自社は欧州の小規模事業者を支援する存在であると主張している。
この変更は、欧州経済領域(EEA)にのみ適用される。イタリアでは、AmazonはBuy Box(ショッピングカートボックス)とPrime(プライム)に関する規制当局と「個別の法的救済措置」に合意している。Amazonは2023年6月までにこの変更を実施し、この契約は5~7年間存続する予定だ。
この取引の一環として、Amazonはマーケットプレイスの出品者を平等に扱い、ウェブサイトのBuy Boxに商品を表示する際に「非差別的条件」を用いることを約束した。
このセクションは、マーケットプレイスの閲覧数の90%以上を占め、同程度の取引量を生み出している。
また、Amazonは、ライバル商品の価格や配送が表示されているAmazonの商品と大きく異なる場合、その商品に対して2つ目のBuy Boxを作成する。
この商品リストの修正は、このボックスがAmazon自身の小売事業を優遇しているというEUの懸念に対処するものである。
アマゾンは同意するが、同意しない
「欧州委員会が出した暫定的な結論のいくつかには引き続き同意できませんが、欧州全域の顧客にサービスを提供し続けられるよう、建設的に関与してきました」と、Amazonは声明で述べた。
この条件には、Prime出品者が事前に承認された以外の配送業者を選択できるようにすることや、出品者のデータを自社の小売ビジネスのために使用しないことなどが含まれている。
Amazonは以下のように認めた。「欧州委員会の監督のもと、独立した受託者が公約の実施と遵守を監視します」