たびたび話題にあがり議論されるが、これまで大きな改善はなされなかった。MBS NEWSによると、2022年8月にも大阪府八尾市で違法駐車のトラックに対する一斉取り締まりが行われ、ドライバーの1人が摘発されたという。
交通状況は日々変わるにも関わらず、早く着くのも、遅く着くのも許されない。ましてや指定の時間に到着したところで、待たされることもある。そんな事情を理解している人や同業のトラックドライバーたちから擁護する声が上がっている。しかし一方で「それでも近隣住人としては迷惑だし、どうにかしてほしい」という声も無視できない。
そもそも、工場や倉庫といった荷主側に必要な分の駐車スペースが設けられていれば、問題はもう少し小さく済む。とはいえ、トラックが停められるほどの駐車スペースを今から敷地内に作るのも現実的ではないのだろう。
積みおろし場はまるで「病院の待合室」?
それであれば待機が発生しない仕組みを作ればいいのだが、すぐに解決できない様々な要因がある。まず大きな問題のひとつが、アナログ文化が染み付いてきた物流業界ならではの「トラック到着順による積みおろし」の受付方法だ。例えていうのであれば、現地で順番取りしなければいけない病院の受付のように行われてきた。
「1時間くらい待ち時間があるから、どこか近くで待っていてね。呼ばれた時にいなければ、後回しにするから注意して」
このように言われても、病院の患者であれば買い物でもして待っていられるのかもしれない。しかし大きな車体をたずさえたトラックドライバーはそうもいかず、構外の近場に路上駐車をして待機をしているわけだ。
運送会社からすれば、長時間待機が発生する現場はあらかじめ予想できる。ドライバーや配車マンが表面上こころよく対応してくれていたとしても、路上駐車を強いられる現場に喜んでいきたいか、というとそうではないだろう。
荷主企業の「サービス向上」で運送会社にしわ寄せ
待機が発生してしまう理由として、別の視点では荷役作業にかかる時間も挙げられる。ただし単純に荷役にかかる時間というよりは、以下のような荷主側の都合が含まれる。
・積載率を考慮した箱単位での積みおろし(ドライバーによる手荷役)
・荷物の準備を終えられないほど急な出荷への対応
「物流コストを抑えるため」「顧客の要望に応じた納期に応えるため」といった荷主からエンドユーザーに向けたサービス向上へのしわ寄せが路上駐車問題、ひいてはドライバーの長時間労働を招いているのだ。