ミニマリズムから学ぶ精神性
ここまでミニマリズムとサステナビリティが相反する部分を解説してきたが、ミニマリズムの精神性には、サステナブルなライフスタイルにも取り入れるべきところがある。
環境にやさしい生活を送ると「環境のために我慢しなければ」とネガティブな気持ちになりがちだが、本当に気に入った物に囲まれれば豊かに生きられるという考え方を身に着けると、無理なく楽しく取り組めるはずだ。
ストレスがたまる暮らしはサステナブルではない。心地よさを追求していこう。
「物を大切にする」意識は共通
ミニマリズムとサステナビリティの共通点として、物を大切に扱う意識がある。
「本当に必要なのか」を常に考えて買い物をすることで無駄な消費がなくなり、1つ1つの物に愛着が湧きやすくなるため、飽きずに長く使う物も増える。
物を大切にすることは、資源を大切にしていることを意味する。持続可能な社会を実現するために最も必要なところは共通しているのだ。
環境に配慮したミニマリストになろう
環境意識が低いミニマリストでも、何も考えずに過ごすよりはずっとサステナブルであるため、持ち物を厳選したいという人が増えているのはとても良い流れだと思っている。
どんなアクションも最初から完璧を求めてしまうと、敷居が高くなってしまい、長続きもしないのでまずは「今よりも少しエシカルな選択」から始めることが大切である。ミニマリストになることは、その選択の1つと言えるだろう。
少しでも環境に興味がある人は、実践しながら余裕ができたタイミングで、その一歩先にあるエシカルなミニマリストを目指してほしい。
【参考】
・環境省
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
※この記事は、2022年10月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。