担任ガチャで学校変えたっていい? 「ひとりっ子のやる気ツボ」

『ひとりっ子の学力の伸ばし方』(富永雄輔著、2022年8月、ダイヤモンド社刊)


「できる子」の親はこうしている


できる子どもの親御さんを見ていると、共通して言えるのは「自分の価値観を子どもに押しつけない」ことです。医師と成功しているお父さんでも「医者を継いでくれ」とは一切言いません。その子がどこの学校に行くか、どんな職業に就くかわからないけれど、好きなことを一生懸命やればいい、という考えです。価値観の強要は本当に子どもを苦しめるし、つぶす可能性が大きいです。

はっきり言って、親の学歴は子どもの学力には比例しないと思っています。それより重要なのは、親が謙虚さや柔軟さ、そして人の話をきちんと聞けるなど、人としてあるべき姿を持っていること。塾で合格を勝ち取った生徒の保護者の方を見ていると、学歴、職業、経済力にはまったく関係なく、みなさんこの要素を持ち合わせています。

もちろん、経済力があれば習い事の幅は広がるかもしれませんが、YouTubeなどの無料動画が普及しつつある今、「お金がないからできない」は言い訳にはならないかもしれません。

ひとりっ子をお持ちの皆さん、お子さんへの接し方を今日からちょっと変えてみてはいかがでしょうか。


ひとりっ子の学力の伸ばし方』(富永雄輔著、2022年8月、ダイヤモンド社刊)



富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)◎入塾テストを行わず「先着順で」の受け入れスタイルでありながら、毎年塾生を難関校に合格させることで注目される「進学塾VAMOS」代表。その学習指導は「プレジデントファミリー」「アエラウィズキッズ」「日経キッズプラス」など多くのメディアに取り上げられている。年間400人を超える保護者の受験コンサルティングや、自身の海外経験を活かした帰国子女の教育アドバイスも行うほか、トップアスリートの語学指導、日本サッカー協会登録仲介人として若手選手の育成も手掛ける。著書に『男の子の学力の伸ばし方』『女の子の学力の伸ばし方』(ともにダイヤモンド社)などがある。

文=柴田恵理 編集=石井節子

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