ライフスタイル

2022.11.13 14:30

早く大人になるよう強いられた「ヤングケアラー」の心の傷を癒やす方法


#1. 失われた子ども時代を受け入れることが回復への一歩


多くの場合、回復への第一歩は抑圧されたトラウマを受け入れ、声に出すことだ。もしあなたが自信喪失のために尻込みしているなら、立ち止まって深呼吸をして、あなたのトラウマの隠された陰湿な特性が、あなたの感情の正しさを少しも損なっていないことを思い出してみよう。

本来あるべき子ども時代の喪失を嘆くことは、否定から脱却し現実を取り戻す最良の方法の1つだ。

#2. 内なる子どもが欲しがっているものを知り、それを育む方法を学ぶ


あなたの内なる子どもを褒める方法を見つけよう。そのためにできる最善の方法の1つが、セルフケアに集中する。これは、自分を幸せにし、リラックスさせることをするという意味だ。例えば、エクササイズをする、自然の中で過ごす、読書、音楽を聴く、あなたを心地よくしてくれる友達や家族と過ごすことなどだ。

あるいは、時々目を閉じて、あなたの大切な人のことを想像してみる。その人がいちばん弱っている時、あなたは何をいうだろうか。その優しい感情を自分に向けてみよう。

こんなことをいってみるのはどうだろう。「あなたが経験してきたすべてのことを残念に思います。あなたは守られていて、大事にされていて、なにより私はあなたを愛しています」

#3. 将来に焦点を当てる


あなたの将来に焦点を当て、それをよくするために責任をもつことは、現在の感情と情緒を否定することと同じではない。

将来に責任をもつことは、過去に受けた傷を評価し、少しずつ修復していくことにほかならない。失われたことに関連してあなたが経験した感情を認識し、あなたがあなた自身のヒーローであることを理解しよう。

気持ちが圧倒されそうになったら、やさしく自分にこう繰り返す。「ここから先は自分でやる。自分の人生と幸せは私が預かっている。もう自分のことは自分でできる」

結論


どんな子どもも成長を急ぐべきではない。もしあなたがペアレンティフィケーションされた子どもで、今も世界の重荷を背負っているなら、助けを求めて、境界線を引き、自分を大切にする方法を知ることが大切だ。1人でやる必要はない。あなたのこの困難な時を助けてくれる人が必ずいる。適切な支援を受けることで、早く大人になりすぎたトラウマを癒やし、あなた本来の人生を生きることができる。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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