ビジネス

2022.11.08

「スーツに見える作業着」が航空会社トキエアのユニフォームに採用

プレスリリースより

新潟空港を拠点とし、来年3月から運行を開始する航空会社トキエアは、ユニフォームに航空業界で初めて、WWS(ダブリューダブリューエス)ブランドを採用した。WWSと言えば、オアシスライフスタイルグループの水道工事会社が開発した「スーツに見える作業着」で知られるアパレルブランドだ。パイロットもCAも整備士も、WWSの「作業着」で身を包むことになる。

WWSとは「ワークウェアスーツ」のこと。独自開発の新素材「アルティメックス」を使用し、伸縮性、撥水性を備え、丸洗いも可能で速乾性という作業着だ。2016年、オアシスライフスタイルグループに属する水道工事部門では、建設業界のマイナスイメージを払拭する新しい作業着の開発に着手した。しかし、これといったデザインが決まらずプロジェクトを断念しかけたころ、ある女性社員が「スーツみたいな作業着ってどうかな?」とつぶやいたことから勢いがついた。「仕事終わりにそのままデートに行けるような服装」を目指し、2年をかけて開発されたのがWWSブランドの作業着だった。



トキエアが導入するのはトキエア限定モデル。パイロットには中綿なしのパンツとMA-1(フライトジャケット)、CAは男女ともジャケットとパンツ、整備士は中綿入りのMA-1とパンツ、ポロシャツとなる。

オアシスライフスタイルグループでは、鹿屋体育大学に、一般的なスーツとWWSとの着用時の心理的評価に関する研究を委託した。脳波を比較したところ、WWS着用時は快適度が高く疲労感は低いとの結果が得られた。また、WWSは一般的なスーツと比べて環境に干渉されることが少なく、認知機能、集中力が向上する傾向にあるとの「お墨付き」を得た。

「日本の地域航空の経営に最適なソリューションを提供」するというトキエア。WWSの採用で、その具体例をひとつ見せてくれた形だ。

文 = 金井哲夫

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