ビジネス

2022.11.12

草野絵美のWeb3海外マーケティング 「言語の壁」をどう打破するか

草野絵美さんが手掛けるNFTプロジェクト「新星ギャルバース」

ブロックチェーンゲームなどのWeb3事業を手掛けているMinto代表の水野和寛が、業界のオピニオンリーダーを招き「Web3 × クリエイターの未来」をテーマとした対談をお届けする本連載。

第2回は、アーティストの草野絵美さん。長男の描いたピクセルアートNFT「Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)」が“高額取引”されたことで2021年に話題となり、現在は新たなNFTプロジェクト「新星ギャルバース」を自身のチームで進行中だ。

草野絵美氏
草野絵美さん

クリエイターだけでなく、プロデューサーとしてチームの“顔”の役割も果たす草野さんに、NFTビジネスを成功させる方法や、Web3でクリエイターが備えておくべき資質について聞いた。


水野:草野さんとの出会いは、前回登場いただいたmekezooさんがZombie Zooプロジェクトをサポートしていた関係で紹介してくれたのが最初でしたね。それから僕が、プロジェクトのミーティングに参加させてもらうようになって。

Zombie Zooは個人のコンテンツが世界にこんなに広がっていくんだと、可能性を感じたんです。それで、The Sandbox(ザ・サンドボックス=ブロックチェーンゲーム)上のメタバースプロジェクトとして「Zombie Zoo Land」と協業したいとお声がけしました。

草野:そうですね。本当に相談相手というか、もう師匠です!

水野:ありがとうございます(笑)。今はご自身のプロジェクトを進行されているんですよね。

草野:はい。PFP(SNSで使用するプロフィール画像)NFTプロジェクトの「新星ギャルバース」(以下、ギャルバース)を春にリリースしました。

最初は、Zombie ZooのNFTを買ってくれた人から「一緒にプロジェクトをしないか」と声をかけてもらい、新しいプロジェクトを進めようかと思っていたのですが、作者である長男があまり乗り気じゃなかったんですよ(笑)。

そこで、かねてからやりたいなと思っていた、自分のキャラクターのNFT化にチャレンジすることにしたんです。そこで元々アーティストとして活動していて、一緒にMVを作ったりもしていたアニメーターの大平彩華さんに声をかけました。自分たちの好きな日本のポップカルチャーを取り入れて、8888体のギャル(キャラクター)をNFTとしてデザインすることになりました。

水野:そんな経緯だったんですね。どのくらいの期間で進めたんでしたっけ?

草野:2021年12月からスタートして、翌年3月くらいまで制作に集中していたので、3〜4カ月かな?並行して宣伝活動もしていたので、大変な時期ではありましたね。
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文=水野和寛 編集=露原直人

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