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2022.10.24

カナダ年金基金から700億円調達 自然電力がアジア、ブラジル事業拡大へ

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再生エネルギー発電の開発などを手掛ける自然電力は、世界的な投資グループであるカナダの年金基金「CDPQ」から700億円の出資を受ける。内訳は、新株予約権付社債として200億円、今後自然電力が再エネ発電を開発する際のCDPQとの共同投資枠として500億円。

同社は東日本大震災発生後の2011年6月に福岡市で創業した。太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発電所の発電事業を展開する。用地の調査、発電所の設計、建設、運用、保守までを一気通貫で引き受ける。また資金面が課題となって実現に至らないプロジェクトの再構築など、事業化のサポートも行っている。

2016年からは海外にも進出し、東安アジアやブラジルなど8カ国で事業を展開している。

自然電力はプレスリリースで次のように今後の展開を述べた。

「日本国内では、再生可能エネルギー電源の開発を引き続き進めていきます。東南アジアやブラジルなどでは、グローバル企業や現地企業向けのオンサイトPPA(電力を消費する企業の敷地内に、発電事業者が発電設備を設置する電力販売契約)、オフサイト(遠隔の発電所から電力供給を行う電力販売契約)PPAを加速させ、今後は現地有力企業との提携により、大規模な太陽光・ 風力発電プロジェクトにも取り組む予定です」


文=露原直人

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