それが、プラグイン・ハイブリッドの「マクラーレン・アルトゥーラ」の特徴なのだ。スタートボタンを押すと、デフォルトで電気モードになり、音もなくエミッションなしで、そーっと静かに発進できる。
先週、富士スピードウェイで乗った時は、ピットレーンから音なしの「Eモード」だけでサーキットに向かった。正直なところ、スーパーカーをスタートする時の激しい音と振動が今までの快感だったので、アルトゥーラのし〜んとなっているスタートには慣れが必要。でも、考えてみると、ガソリンエンジンの販売が禁止される2030年に向かって、すべてのスーパーカーはこうなっていくので、慣れなければならない。
しかも、このマクラーレンは新デザイン、新パワートレーン、初のV6、新開発の8段DCT、新シャシー、新インテリアなど、このクルマは新しいことだらけだ。
アルトゥーラは、マクラーレンらしいルックスにヒネリがかかったと言えるし、その中身も大きく更新されている。ボディーの中心となるカーボンモノコックタブの後方にエンジンを縦置きするというミドシップ後輪駆動レイアウトは、今までと同じだが、真上に開くドアは狭い場所での開閉にも対応すべく、ドアオープニング時の幅は480mm狭くなったという。
室内も一新した。センターコンソールに8インチのタッチスクリーンを配置し、全体的に新しくなってよりクールになっている。エアコンやオーディオ、ADASなどの操作が行えるほか、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応する。英国の老舗音響ブランドBowers & Wilkinsのオーディオも標準で装備される。