Samusung(サムスン)は同8%減となったものの6410万台を出荷して首位を守った。iPhoneの主要サプライヤーに台湾の鴻海精密工業やPegatron(ペガトロン)などを抱えるApple(アップル)は5300万台を出荷し、前年同期を8%上回った。
中国・北京に本社を置くXiaomi(シャオミ)は第1、第2四半期連続で2桁の減少を記録していたが、今期も8%減となり、出荷台数は4050万台にとどまった。同じく中国のOPPO(オッポ)とvivo(ビボ)は20%超減少したにもかかわらず4位と5位に入った(詳細はこちら)。
中国の富豪レイ・ジュン(雷軍)が率いるXiaomiは「製品ラインを刷新してグローバルな規模を活用し、自国市場の落ち込みを何とか相殺した」とCanalysのアナリスト、ルナール・ビョーロフデは指摘する。「OPPOとvivoは依然として中国市場の不振の影響を大きく受けているが、どちらも回復の兆しをわずかに見せている」と述べた。中国経済は今年「ゼロコロナ」規制によって打撃を受けている。
「第4四半期に入り、現在も続く世界的な混乱がベンダーのエコシステム・ポートフォリオ全体のパフォーマンスを阻害している」とCanalysのアナリスト、トビー・ジューは指摘する。
「上流のサプライチェーンは予想よりも早く長い冬に突入している。在庫回転率の低下と経済指標の悪化がチャネルの自信に影響を与えている」と述べた。
さらに「ここ10年以上で最も暗い(第4四半期)見通しにどう対応するかに着目すると、どのベンダーが長期的に好位置につけているかがわかる」としている。
(forbes.com 原文)