ビジネス

2022.11.25

クローズ続出のオウンドメディア、あるか生存戦略?

「オウンドメディア」

企業が自社サービスや商品について記事コンテンツを介して発信するのが「オウンドメディア」だ。広義ではメルマガや企業ブログ、コーポレートサイトなどもここに含まれる。このようなオウンドメディアは何度かブームを繰り返してきた。

その変遷の中で、メディアそのものが良くも悪くも注目されたのは2016年の「WELQ」事件であろう。2010年代、オウンドメディアに続く形で、第三者が情報をまとめるキュレーションメディアが登場。ユーザー自身がコンテンツを作っていくUGC(ユーザージェネレートコンテンツ)により爆発的に記事が増え、メディアとして一気に勢力を増した。

しかし2016年、医療情報キュレーションメディア「WELQ」がエビデンスもなく信憑性に欠ける情報を発信していたことが発覚。それが発端となり、女性向けキュレーションメディア「MERY」では著作権や盗用問題なども明るみになり、メディア全体に対する信頼性が失墜。メディアのあり方が問われるようになった。

こうして第三者メディアはいったん終焉を迎え、老舗メディアも相次いでクローズ。Googleの上位表示が「NAVERまとめ」を占めていた時代も、いつしか終わりを告げた。そこから何度かのオウンドメディアブームを繰り返し、2022年現在はブームとしては沈静化しつつあるが、企業が運営するメディアではさまざまな取り組みが行われている。ユーザーの見る目も肥え、シビアに見られることが増えたインターネットの世界。期待通りの成果を上げることが難しく苦戦しがちなオウンドメディアが、今後のインターネットをサバイブしていくにはどのような戦略が必要なのだろうか。

2016年、当時女性起業家として最年少、最短期間、最高の売却額で株式譲渡を果たし、さまざまな企業のオウンドメディアを手がけてきたスマートメディアの代表取締役・成井五久実氏に、今求められているオウンドメディアについて話を聞いた。
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