従業員のスキルギャップを埋める、アマゾンの新しいプロジェクト

(Photo by Suzanne Kreiter/The Boston Globe via Getty Images)


アマゾンは2022年、米国におけるキャリア・チョイス・プログラムの対象者を拡大し、90日間継続雇用されたフルタイムおよびパートタイムの従業員が利用できるようにした。この資格を持つ全米のアマゾンの従業員は、11月からスプリングボードに登録でき、プログラムは来年早々に開始される。

提供されるデータ分析とソフトウェアエンジニアリングのプログラムでは、事前の経験や大学の学位は必要ない。アマゾンからの応募者は、分析力と批判的思考力の評価を受け、その後、スプリングボードの入学アドバイザーによる、コンサルティング形式の入学面接を受ける。

スプリングボードはまた、独自のデータサイエンス・モデルを使用して、学生が遅れ始める時期を特定し、そうした時期に個別サポートをタイムリーに提供する。具体的には、学生アドバイザーや、学生の業界メンターが積極的に働きかける。

スプリングボードの共同設立者でもあるゴータム・タンベイ(Gautam Tambay)最高経営責任者(CEO)は、「職場を、従業員とその目標に焦点を当てたものに進歩的にシフトさせるプロセスに参加できることにワクワクしている」と述べる。スプリングボードのこれまでの卒業生たちは、グーグルやメタ、セールスフォースといった企業で職を得ている。

統計サイトのスタティスタによると、企業の学習・従業員開発市場は3570億ドル規模だ。マッキンゼーによると、2021年4月~2022年4月の時点で、従業員が仕事を辞める理由の第1位は、「キャリア開発や昇進の欠如」だったという。

スキルギャップの解消、従業員の定着、ウェルビーイングは、いずれも緊急の優先課題だ。読者諸氏の企業では、十分な取り組みがなされているだろうか?

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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