ビジネス

2022.09.16 13:30

「唯一のライバルはゴミ箱」古着をもっと身近なものにするHelpsy


ハイストリートファッションブランドでは、よく着た服をそれらの店に持ち込むことでインセンティブを得られることがよくあるが、グリーンは、そのマーケティングの一部がグリーンウォッシュであることを心配している。「彼らの焦点は、服をリサイクルしたり再利用することなのか、それとももっと服を売ることなのか?」

Helpsyのビジネスには複数のチャンネルがあり、そのすべてが衣類のリサイクルと再利用を促進するために設計されていると、グリーンは主張する。例えば、同社はブランドと協力し、持続可能な生産に関する早期教育も実施している。また、化学・機械系のリサイクル企業に対して、繊維の分解に関するコンサルティングを行った(グリーンは「それらはまだ道半ばです」と述べている)。1300以上の衣類回収場所のネットワークと、何百もの衣類回収活動、そしてボストンからニュージャージー南部までのカーブサイドピックアップ(出張ピックアップ)プログラムがある。最後に、Helpsyは、大小のeコマース販売者のための持続可能な卸売リソースのHelpsy Sourceを管理している。

「ほとんどの家庭では、プラスチック、ガラス、金属、紙をリサイクルするのが普通ですが、衣類、靴、アクセサリーは長い間無視され、その結果、繊維製品は埋め立て地の6パーセントを占めることになりました。これは1人当たり年間100ポンド(約45キロ)以上にもなります。私たちは、Helpsy Shopによって、利用可能なアイテムを循環させることで、衣料品業界の膨大な環境負担を軽減し続けたいと考えています」

今なら、不要になった服をどうしたらいいかわからないという方のために、古着を郵送することもできる。Helpsyでは、直接客に送付している、プリペイド式の郵送小包も用意している。

衣服がゴミ処理地に送られないようにするのは、時間のかかる仕事だとグリーンはいう。仕分けやデータ入力は大変な作業で、それはオンラインショップでも実店舗の古着屋でも同様だ。しかし、意識の変化が進めば、古着の捨て方に気を配る人が増えるだろうと、グリーンは自信を持っている。

「私たちの唯一の競争相手はゴミ箱なのです」とグリーンはいう。

forbes.com 原文

翻訳=Akihito Mizukoshi

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