一度に4万ポンド(約1万8000キロ)もの不要な衣類を処分するために、長年にわたって企業と協力してきたとグリーンは語る。しかし、一般の人々と直接関わり、使える服に新しい命を与えようと、パンデミック時に「Helpsy Shop」を立ち上げることとなった。
新たにDtoCの方法で、中古衣料を直接購入するこのお店は、Anthropologie(アンソロポロジー)、Urban Outfitters(アーバンアウトフィッターズ)、& Other Stories(アンドアザーストーリーズ)などの有名ブランドを扱い、メンズとレディースの両方の商品を扱っている。
環境への配慮が叫ばれる昨今だが、グリーンは85%の繊維製品が日常的に個人によってゴミ箱に捨てられていることを改めて指摘する。人々は、服を寄付したり、リサイクルする方法を見つける代わりに、文字どおりゴミ箱に捨てているのだ。
つまり、社会的には衣服の過剰消費、製造面では衣服の過剰生産という両面的な問題があるということだ。
米国東北地方を中心に活動しているHelpsyでは、毎日10万ポンド(約4万5300キロ)、昨年を通して2900万ポンド(約1315万キロ)の衣類を処理している。これを古着屋や、海外の古着屋と連携するサードパーティに渡すのだ。しかし、それでもまだ服は多すぎるとグリーンはいう。
「私の家庭でもそうです。スポーツをやっている子どもは、シーズンごとに新しいTシャツを着せられます。年齢が上がるにつれて、子どもたちはたくさんの服を着るようになります」
そこで、今年の新学期には、有名ブランドの人気なデザインの服を購入できるHelpsy Shopを利用して、新学期の買い物をする家族が出てくることを期待しているのだそうだ。