ウィスコンシン州ミルウォーキーでの集会で大統領は、「議会のMAGA共和党員は、怒りや暴力、憎しみ、に満ちた世界に後戻りすることを選んだ」と述べた。
大統領は、共和党議員らが、自分と民主党の議員らが制定したインフレ抑制法などの政策にすべて反対票を投じたと攻撃した。また、「MAGA共和党があなたの社会保障を奪いに来る」と主張し、共和党が社会保障やメディケア、メディケイドの将来について5年ごとに議会で投票することを求めていることを指摘した。
バイデン大統領は、11月の再選を目指すロン・ジョンソン上院議員を「MAGA共和党員の一人」と呼び、同議員が1月6日の議事堂襲撃事件を、「おおむね平和的な抗議行動だった」と述べたことを批判した。大統領は、ただし、「すべての共和党員が極端なイデオロギーを受け入れるMAGA共和党員ではない」と強調し、「私はこれまでのキャリアで、主流の共和党員たちと働いてきた」と語った。
共和党はここ数日、バイデン大統領がトランプとその支持者を非難したことを批判しており、トランプ自身も、9月1日にフィラデルフィアの独立記念館で行われたバイデン大統領の演説が、「最も悪質で憎悪に満ちた、分裂を招く演説」と批判した。「国家の敵はバイデンと彼を操る集団だ」と、トランプは3日のペンシルバニアでの演説で述べた。
8月29日から31日にかけて行われたCBSニュースの世論調査によると、米国の成人の19%が、自身が「MAGAムーブメントの一部」であると認識していた。
バイデン大統領は、これまで共和党議員を激しく非難することは無かったが、ここ最近、そのトーンを変えている。下院共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務は、大統領が「議員らを分断し、卑下し、蔑むことを選んだ」と述べて謝罪を求め、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、バイデン大統領をヒトラーになぞらえた。米国のユダヤ人団体は、グリーン議員の比喩が適切ではないと抗議した。
(forbes.com 原文)