バイデン大統領は、トランプが盛んに用いるキャッチフレーズのMAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン、米国を再び偉大に)に由来する「MAGA共和党員」という表現を何度も使い、彼らが暴力に頼ってでも民主主義を転覆させようとする危険な勢力だと述べた。
大統領はまた、トランプ支持者が「一人のリーダーに盲目的に従っている」と指摘し、「今日、わが国で起きていることのあまりに多くが正常ではない」とも発言した。しかし、彼は「お互いを敵としてではなく、同じアメリカ人として見ようとする意志」を受け入れることで、米国が「恐怖や分裂、暗闇」を克服できると信じていると強調した。
フィラデルフィアの独立記念館の外で行われた約20分間の演説は、反バイデンの人々が抗議の雄叫びをあげる中で行われ、大統領はそれについて何度も発言した。
その多くはテレビの視聴者には聞こえなかったが、マイクは時おり、"Let’s Go Brandon"(頑張れ、ブランドン)という叫び声を拾った。これは、"くたばれ、ジョー・バイデン"を婉曲的に意味する政治的スローガンとして知られている。
these guys yelling "f**k Joe Biden" are kinda proving the premise of Biden’s speech about unhinged and dangerous MAGAs pic.twitter.com/EMYqz3Cmfb
— Aaron Rupar (@atrupar) September 2, 2022
大統領は、彼に反発する勢力がそこに居ることを認め、「彼らには暴言を吐く権利がある。この国は民主主義国家なのだ」と述べた。
「歴史を振り返ると、アメリカ人はしばしば、最も暗い時期から抜け出して進歩を遂げてきた。あの雄たけびのように暗い時期から」とバイデンは言った。
バイデンのスタッフは、ゴールデンタイムにオンエアされた今回の演説を、「国の魂をかけた戦い」と名付け、何日もかけて大々的に宣伝した。この演説は、11月の中間選挙を前に選挙戦が最終段階に入り、大統領の支持率が今年6月以来で最高の41%に急回復する中で行われた。バイデン大統領は、先週の演説でもトランプの支持者を強く非難し、1月6日の議事堂襲撃事件の暴徒を擁護する共和党支持者を反警察と非難した。
共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務はバイデン大統領の演説に先立ち、自身の演説を行い、大統領が「アメリカ人を分断し、蔑視することを選んだ」として非難した。彼は、バイデン大統領が25日のイベントで、「MAGAの過激な政策課題の一部がファシズムのようになっている」と発言したことを謝罪するよう要求した。
(forbes.com 原文)