今回の調査では、白人女性の26.5%は子宮頸がん検診を全く受けていなかったか、5年に1度の子宮頸がん検査を勧める臨床ガイドラインに従っていなかったことが分かった。黒人女性の間では、この割合はわずか14%だった。
HPVワクチンの接種率が最も低かったのは13~17歳の白人で、接種率はわずか約3分の2だった。非白人の10代の若者の間では、この割合は約4分の3だった。
研究者らは論文の中で「子宮頸がんの90%以上はHPVが引き起こしている。白人女性の間でワクチン接種率が低いこととガイドラインに沿った検診が行われていないことが、白人女性の間で遠隔転移の増加率が高まりつつある傾向を引き起こしている可能性がある」と述べている。
また研究者らはこの研究結果から、黒人やヒスパニック系の女性の間で検診の機会が少ないことが遠隔転移の診断率が他より高い状況につながっているという考え方が疑問視されると補足している。
研究者らは最後に、女性や女の子の間でHPVワクチンの接種率を高め、子宮頸がんの診断数と死亡数をさらに減らすことを促している。