アメリカのライバル車を圧倒した日本の名車「神7」

レクサスLC500

1969年に登場したダットサン240Z(日本名:日産フェアレディZ)が、アメリカの手頃なスポーツカーの方向性を変えさせてから、50年以上経つ。それ以来、多くの日本のスポーツカーが登場しているけど、そのほとんどがアメリカでのクルマづくりりの製造品質を押し上げているし、大きく影響を与えてきた。

今回は、アメリカのホットカーズ・ドット・コムで紹介されている日本の名車から、独自にランキングしてみた。「7台の日本の名車」にスポットを当ててみよう。

No.7「海外でゴジラと名のつく名車」


まず、第7位には、海外でゴジラとあだ名が付けられた日産GT-R。480hpを叩き出したV6ツインターボのR35のGT-Rが発表されたのは、2007年10月。その1ヶ月後、アメリカの有力媒体「エドマンズ」の副編集長が 「日本でテストしたい」 ということで、僕は車両とロケ地を手配した。

GT-R

その試乗会のことは、今も鮮明に覚えている。カリフォルニアから多くの機械を持ち込んで、当時、千葉県にあったアミ空港で世界初の加速テストと全開ハンドリングのテストを行ったのだ。その時にテストドライバーが出した「3.3秒の0ー100km/hのタイムは、世界を驚かせた。その後、GT-Rはどの欧米のライバルと、どのサーキットでバトルしても、そして加速テストでも、サーキット走行でも、いつもトップに立っていた。テスラ・モデルSが登場するまで(笑)。

No.6「超人気車は最高のコスパ」


Zの写真

第6位は、日産フェアレディZ(米国名:370Z)。1969年から53年経っているけど、その間に7代しか出ていない。1989年登場の300ZXと、370Zは特にアメリカで大ヒットを収め、パワーとハンドリングとコストの領域ではフォード・マスタングとシボレー・カマロの存在を踏み潰したこともあったけど、ついに、最近登場した400hpの日産Zは、$40,000という驚異的な価格破壊のスポーツカーで、つまり、1馬力で$100という考えられない安さ。世界のどこにもないコストパフォマンスだね。

No.5「姉妹車しかライバルがいない」


BRZ

スバルBRZが第5位にランクインした。4WDの専用カーメーカーとして大成功を収めたスバルが、10年以上前にトヨタと共同開発で作ったBRZは最初は「疑われた」。でも、そのルックスからハンドリング、そしてエンジン性能からコストまで「全てバランスが良い」という評判で人気が出た。200hpのスバル製水平対抗エンジンとシフト抜群の6M/Tの組み合わせは絶賛された。エントリーレベルのスポーツカーとして登場したBRZだけど、サーキットなどでのスポーツ・ドライビングを好む人に特に好かれ、唯一のライバルは、姉妹車のトヨタ86。昨年発表された新型BRZがよりパワフルで、さらに人気が出そう。
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文=ピーター ライオン

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