ロー対ウェイド判決が覆った今 「女性の健康」には新しくて大胆な物語が必要だ

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ロー対ウェイド判決を覆した最高裁の決定を受け、女性か子どもを持つかもたないかにかかわる男性と父親の役割について思いを巡らせている。米国の女優、ソフィア・ブッシュは、元の夫と元交際相手女性の妊娠中絶にかかわる体験をGlamourのエッセイに書いた。ブッシュはそのエッセイにこう書いている。「でも、ぼくの体じゃないからと彼は言いました。そして彼は彼女の望みどおりにするしかなかった、と。夫は彼女の体験について質問して理解しようとしたと言いましたが、同時に彼は、自分が意見を言う立場にはないと感じていました。代わりに夫は支援を申し出て、何があっても彼女に付きそうつもりだったと説明しました」

ブッシュの婚約者がほのめかしたように、女性に中絶するかしないかの圧力をかけることが答えではないが、私はもっと大きな視野で考えずにはいられなかった。女性は、男性と女性が団結すればもっと大きな影響を与えられるはずの問題と今でも戦っている。

私は医療ジャーナリストとして、母子の健康(MCH)と男性の関わり方について考えている。米国で中絶の憲法上の権利がなくなったことに関して、母子の健康がどんな役割を果たすのか疑問に思う人もいるかもしれない。私の答えは、すべてだ。中絶、母子の健康、さらには女性の健康に関わる議論までも、主として女性の問題とみなされている世界で、私たちは女性に影響を与えているものとして問題に焦点を当てることによって、自分たちに害を与えている。実際には、あらゆる人々に影響を与えている問題だ。男性、女性、私たち全員が「中絶について自分の物語を話す必要があります、なぜなら家族計画は母と父両方の将来に影響を与える話し合いだからです」とブッシュは語る。

6月をNational Men’s Health Month(男性健康月間)に設定してはいるが、私たちの生活の中で男性には「正しく食べて運動して病気を予防する」ことによって自らの身体をケアするだけでなく、女性に対する自分たちの役割と責任を受け入れるように働きかける必要がある。
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翻訳=高橋信夫

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