経済・社会

2022.08.13 06:00

ロー対ウェイド判決が覆った今 「女性の健康」には新しくて大胆な物語が必要だ

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公衆衛生学では、父親の介入が母子の健康にプラスの影響を与えることが証明されている。妊婦の夫は、母乳による子育てに関する影響力ある支持者であり、母が新生児を母乳で育てることを推奨する上で重要な役割を果たす。また妊婦診断に同行する父親は、その後の子どもの生活において父と子の行動を積極的に行う可能性が高い。
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しかし、もし父親を巻き込まなかったり、会話から除外すれば、私たちは男女両方に影響のある問題の責任を女性に押しつけてしまう。世界には、幼い少女たちが学業に励むことや、若い女性が生活上の問題を克服することを助けるための組織がいくつかある。私たちは、少女と少年の「両方」を、文化を変えることに従事させる必要がある。なぜなら世界はまだ、少女や女性を対等な貢献者として評価していないからだ。

多くの国々で、男の子が女の子より望まれており、その結果公衆衛生プログラムが少年たちの関与を必要としていないことが知られている。持続可能な開発目標(SDGs)でさえ、その前身あるミレニアム開発目標(MDGs)と同じく、女性や少女に焦点を当てており、未来に重大な問題を引き起こしている。そのような一次元的な焦点の当て方は、少女たちにとって助けにならない。なぜなら、女性に影響を与える問題において積極的に役割を果たすよう少年たちを教育したり力を与えたりしていないからだ。これが起きたとき、状況は変化を始めるだろう。

少女たちと同様、少年たちは変化を起こすために必要な大きなエネルギーと回復力と力を持っている。少年たちが教育を受け、力を与えられたとき、児童婚や女性に対する暴力、さらには介護は女性の仕事だという固定概念といった問題を見過ごしている文化に対する挑戦など、さまざまなレベルで発展が見られるだろう。
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さまざまな問題に少女と少年の両方を関与させるこうした多様性によって、1つの性だけに焦点を当てる現在と比べてより前向きな結果を得られる。ナイジェリアの作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェは「文化は人々を作らない、人々が文化を作る」という。

翻訳=高橋信夫

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