日本におけるテレビ放送の歴史は、1953年2月1日にNHKが日本初のテレビの本放送を開始したところまで遡ります。当時はテレビはまだ気軽に買える価格ではなく、民衆は駅、デパート、公園などに設置してある「街頭テレビ」の前へ詰め寄せました。
その後、日本の経済成長、テレビの販売価格の低下により白黒テレビが急速に家庭に普及しはじめます。そして、1960年、日本はアメリカ、キューバに次いで世界で3番目にカラーテレビの本放送を開始、外国の映画やスポーツ中継もカラーで見られるようになりました。
カラーテレビの家庭への普及が急激に伸びたきっかけが、1969年の「アポロ11号月面着陸」です。この歴史的出来事を売りにテレビの販売を促そうと、テレビ各局が「月面着陸をカラーで観よう」のキャッチコピーで販売促進活動を進め、普及台数を一気に伸ばします。
1990年ハイビジョン映像対応のテレビの登場、2003年地上波デジタル放送開始、2018年には4K8K衛星放送がスタートと、時代が進むにつれ映像も音響もより高品質なものへと変わっていきます。
現在、場所や時間を制限しないYouTubeやNetflixをはじめとしたインターネット動画の人気が高まっています。インターネット配信などを取り入れたテレビ放送など、テレビ各局も変革のときを迫られています。
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