無料ランチが従業員をオフィスに戻す「力」になる

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調査参加者の78%が、デスクから離れた場所で昼食をとることで仕事のパフォーマンスが向上することに同意している。さらに39%の従業員が昼休みをとることで生産性が向上し、仕事のタスクを達成できるようになったと回答している。また40%の人が昼休みをとることでストレスが減り、ワークライフバランスが良くなった(39%)、燃え尽き症候群が減った(37%)と回答している。

昼休みをとることのもう1つの重要な点は? 精神的な明晰さの向上(47%)、幸福感の向上(46%)、午後の時間に一層クリエイティブになれる(25%)と回答している。

また、昼休みをとることで仕事のパフォーマンスが向上すると回答した人たちの間では、昼休みの理想的な長さは15〜45分であると報告されている。

なぜ昼休みをとる人が増えないのだろうか?


このレポートでは、10人に1人が実際には昼休みをとっていないことも示されている。Z世代(29%)とミレニアル世代(35%)の3人に1人は、週5日昼休みをとっている。

これにはいくつかの理由がある。

・21%が、休憩をとると仕事を終わらせる時間が足りないと回答している

・5人に1人が、できるだけ早く仕事を終わらせるために昼食を抜くと回答(Z世代の従業員の26%が回答)している

・19%が、会議が多い、またはランチの時間帯に会議があると回答(ミレニアル世代の27%)している

・Z世代の4人に1人は、昼休みをとることを会社が好意的に見てくれないことを心配している

デスクで食事をするのもよくある習慣だ。70%の社員が週に1回以上、仕事をしながら食事をしており、調査対象者の43%が週に3回以上、デスクでランチを食べている。これは若い社員に多いようで、ブーマーの48%がデスクで食事をすることはないと答えたのに対し、Z世代社員の10%、ミレニアル世代の26%がデスクで食事をすると答えている。

部長クラスの56%、本部長(VP)クラス以上の51%が、週に3回以上、ランチを食べながらデスクワークをしている。

厳しい労働市場において、フリーランチを提供し続けることは、その会社の価値を際立たせ、従業員の採用と定着をサポートすることができる。しかし、従業員が食事をするために休憩をとることを奨励されていると感じられるような文化を醸成することも必要である。

翻訳=Akihito Mizukoshi

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