Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)のGlobal Women’s Initiative and Under-represented Talent Strategy(国際女性組織と評価不足の才能対策戦略)責任者であるティファニー・ダグラスは「私たちも、特に今日の世界で仮想的に拡大する方法を常に考えています」と述べている。「たとえば、パンデミックの状況を受けて、女性幹部育成プログラムを7カ月間の仮想体験に再編成し、全国の女性がキャリア目標を達成するために必要なスキルを身につけられるようにしました。この女性幹部育成プログラムでは、コロンビアビジネススクールの教授陣と連携し、高い潜在能力を持つ人材の参画、育成、維持、キャリアアップの支援を行っています。このプログラムには、アセスメント、バーチャル教育セッション、リーダーシップコーチング、ローカルマーケットへの参加機会などが含まれています」。
3.価値あるマッチングをする
Insight(インサイト)のEMEA HR and People Leadership Directorであるアンジェラ・ヒュースは、同社のメンタリングプログラムが企業文化や社員個人にプラスの影響を与えたという。Insightは、2021年にGreat Place to Work(働きたい場所)から欧州ベストワークプレイスとして、そして2022年には同じくGreat Place to Workから英国ベストワークプレイス(ウェルビーイング部門)として表彰されている。
ヒュースは、メンティーが最適なメンターとペアになるように「メンターとメンティーのマッチングには、学習スタイル、振舞の一致と差異、専門分野でのサポート能力などの観点から、高度な適性診断プロファイリングを駆使しています。また、これらのメンター契約は、最初に書面で正式に示され、期待、ニーズ、コミットメントの内容が示されます」という。
ダグラスは加えて「メンターとメンティーの両方にとって、日々の生活の中でメンターシップのための余地を確保することは困難なことです。時間をかけて育成し、構築することを意図的に行うことが重要なのです。1つの関係に大きな意味をかけすぎないことです。これらの関係の中には、時間が経っても残っているものもあれば、組織的に変化していくものもあります。どのような関係にも、キャリアを続ける旅の中で自分のことをもっと知るのに役立つ価値があるのです」と語っている。
他人が自身の可能性を引き出せるような指導をしたい、将来の重要な役割を担う人材を育成したい、より公平な労働力を確保したいなど、目的はさまざまでもメンタリングプログラムの力を見逃してはならない。