海外のWebアーカイブサービス
ここまでは国内のアーカイブサービスを紹介したが、海外のサイトでもWebページを保存するサービスは多く存在する。ここでは4つ紹介しよう。
1.Archive.is
ページキャプチャサービス。サイト内には最低限の日本語表示があるがほとんどが英語表記である。指定したURLを見た目も綺麗なまま保存してくれるのが特徴として挙げられる。保存の際のスタイル崩れを極力避けたい場合におすすめだ。
必要に応じてHTMLや画像をZip形式で端末へダウンロードもできるため、オフラインで保存・共有したい場合にも役立つサービスである。
2.FreezePage(FreezePage)
ページキャプチャサービスだ。サイト内の表記はすべて英語のため、初めてアーカイブサービスを使う人よりも何度か使ったことがある人のほうが勝手がわかるだろう。FreezePageでは無料でWebページのオンラインスナップショットを撮影できる。保存したページは他者へもURL共有で簡単にシェアできるため、後々資料などで使いたいページを保存しておくのにも向いている。
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3.Wayback Machine(archive.org)
1996年にサービスを開始した老舗サイト。こちらも完全英語表記のサイトである。年数から推測できる通り膨大な量のWebページが保存されており、記録された日時から保存されたWebページを確認できるのが特徴だ。
ただしWARPと同じようにユーザーが任意の指定URLを保存する機能がなく、自動巡回システムが保存してくれるのを待つしかない。今見ているページを保存する目的には向かないといえる。ただし過去のWebページが多く保存されているため、現在の姿ではなく閲覧中のサイトの過去の姿を見たい場合などには重宝するサービスだ。
4.UK Parliament Web Archive
英国議会が運営する公的なアーカイブサイト。Wayback Machineに似たインターフェースで時系列順にサイトを閲覧できる。日本語サイトも多く収集されているため、Wayback Machineと平行して使うと良いだろう。Wayback Machineと同じく任意のURLからWebページを保存するサービスではなく過去のWebページを検索するサービスとして覚えておこう。
国家が運営するアーカイブサイトも
今回掲載していないアーカイブサービスも多く存在し、WARPやUK Parliament Web Archiveのように、国によって公的に運営されているアーカイブサイトも各国に存在する。調べものなどで利用するのであればそういった公的アーカイブを閲覧するのも良いだろう。
何かとWeb上で情報を集める現代で、そのページの削除は多くのユーザーの困りごとの1つだ。お気に入りのページ・情報のソース・メモなど目的は様々ではあるがWebページの保存や検索の方法を知っておいて損はない。
なかにはTweetSaveのようにアーカイブサービスのサイトそのものが消えてしまっていることもあるため、サイト上での保存ではなく、オフラインや個人のクラウドへの保存を強くおすすめする。
以上、国内・国外のWebアーカイブサービスを紹介した。目的に合わせて活用したいものである。