サイト閉鎖で情報消滅、その前に。Webコンテンツの永久保存を考える

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3. コストの先払いによる生き残りへの道(「樹木葬的」発想 )


あなたの情報・コンテンツに対して、現時点で誰も価値を見出さなかった場合はどうだろう。そのときに考えたいのは、自ら先払いすることによる維持コストの負担だ。

あなたが一定期間コンテンツを残したいと思ったら、その期間にかかるであろうコストを事前に払っておく。ドメイン・サーバの代金を数十年分を支払っておくことができれば、その期間、情報・コンテンツは維持できる。

これは納骨期間が決まっている樹木葬(墓石の代わりに樹木を墓標とする葬り方)的な考え方と一致する。

インターネットの「ビックウェーブ」が日本にやってきて早20数年、これから先、著作権者不明や維持が困難になった情報やコンテンツが増えてくるであろう。

今回挙げた以外にも様々な方策で情報・コンテンツを未来に残していくことを考えていくことが望まれる。当然、残すべきではない情報・コンテンツを除外していきながら。



曽根 康司(そね こうじ)◎EXIDEA所属。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程EMBAプログラム修了(MBA)。時計店経営・バイヤーからインターネット業界に飛び込む。アマゾンジャパン、ヤフー、キャリアインデックスを経て、2022年7月よりEXIDEAにジョイン。「焼肉探究集団ヤキニクエスト」メンバーでもあり、全国数百件の焼肉店を食べ歩いている。

文=曽根康司 編集=石井節子

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