誤情報や憎悪を増幅させるYouTubeに対して私たちができること

安井克至
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この報告書で紹介されている動画クリエイターの一人が、ティム・プールだ。Timcast IRLを含む彼の5つのYouTubeサイトは、合わせて数百万人の登録者を持ち、インフォウォーズのアレックス・ジョーンズ氏やプラウド・ボーイズのエンリック・タリオ氏といった過激派の人物に重要なプラットフォームを提供している。タリオ氏と他の4人のプラウドボーイズメンバーは、1月6日の攻撃を計画したとされる扇動的陰謀の罪で起訴された。彼らの弁護士は、クライアントがそのような計画に携わったという証拠はないと述べている。プール氏は動画クリエーターとして、こうした極右の個人を増幅させ、その知名度を高めることでYouTubeから報酬を得ている。

プール氏はバレット氏へのメールで、解説を作成する際には、ニュースや情報サイトの信頼性を評価するサービスNewsGuardが認めた情報源にのみ頼っていると述べている。インタビュー対象については、「CNNや他の主流メディアのように、ニュースや文化に関連する人物を探し出して問題を議論している」と付け加えた。

2022年2月のブログ投稿で、YouTubeの最高製品責任者、ニール・モーハン氏は、同社がサイト上の偽情報や有害コンテンツに対処するために模索している変更について書いている。その変更には、他のプラットフォームのユーザーが、YouTubeが削除するほどではない虚偽の内容や陰謀論的な内容を含むYouTube動画へのリンクを埋め込むことをブロックすることが含まれる。しかし、我々の報告書が結論づけているように、「今日まで、YouTubeが実際に採用した改革は十分なものではなかった」。

私たちの報告書に対して、YouTubeは、ガイドラインに違反するコンテンツを削除し、「ボーダーライン」コンテンツ、つまり、ガイドラインに抵触するものの違反とまではいかない虚偽または陰謀的なものの推奨ランクを下げるように努めていると述べた。例えば、2020年選挙の悪影響に対する自社の行動を擁護するために、同社は「当社の米国選挙関連ポリシーに違反する数万本の動画を、大半は再生回数が100回に達する前に削除しました。また、当社のシステムは、選挙関連のトピックについて、権威のあるチャンネルを積極的に示し、有害な誤報の拡散を制限しています。2022年の選挙を前に、引き続き警戒しています」と述べている。
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翻訳=上西 雄太

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