厚労省に提出された、大麻取締法改正へのCBD議連「とりまとめ案」とは?

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5月17日、8:30から第一衆議院会館の国際会議場にて第7回CBD議連(正式名称:カンナビジオールの活用を考える議員連盟)の役員会が開催されました。

こちらで話し合われた主な議題としては、これまで半年以上にわたって議論をしてきたCBD議連のとりまとめた提言案の厚生労働省監視指導・麻薬対策課への提出です。

こちらは特に、今後の大麻取締法改正に向けた議論の参考として適切に取り扱ってもらえるように山口俊一会長(自民)、松原仁事務局長(立民)から要請しました。

また、役員会においては、各党の政調に対し、今回の報告を行うように会長から指示がありました。

今回はこちらの取りまとめ案の内容について書かせていただきます。

こちらのCBD議連案の作成にあたり、これまでの議連での議論を前提に事業者有志の会で議論し、議連に要望させていただきました。そこから議連の先生方に揉んで仕上げていただきました。

ちなみに、内容は大麻取締法に関わるものだけに限りません。他の法律など横断的な提案書になっております。

序文について、特に私が個人的に感動した部分があるので一部抜粋してお送りします。

序文


「国民の健康増進と適切・健全な経済成長、社会の持続可能な発展は、国会議員であれば、誰もが志向する目標である。そして、CBD製品は正しく活用すれば、これらの実現に資するものとなりうる。

しかしながら、世界を見ても、本分野において日本は取り残されつつある状況にある。先ほど触れた大麻草由来の難治性てんかん医薬品を見ても、G7諸国のうち、承認されていないのは我が国のみとなっている。今こそ、政治の力により、この活用を妨げとなっている壁を打破し、官民連携の下、CBDの活用及び健全な市場育成を進めていかねばならない。

政府においては、本提言の内容を検討の上、必要な法令の改正に早急に取り組むなど、適切に対応をお願いしたい」

それでは、以下、提案書から、各章を簡潔にまとめたものを載せます。
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文=柴田耕佑

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