厚労省に提出された、大麻取締法改正へのCBD議連「とりまとめ案」とは?

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まとめ


「本議連で目指す姿は、有用な成分であるCBDを正しく活用し、国民の健康増進と適切・健全な経済成長、社会の持続可能な発展を成し遂げることにある。この基本理念に基づき、品質が確保されたCBD製品が安心、安全に国民に届けられるよう、関係省庁における積極的な対応を求めたい。本議連としても、本提言を踏まえた関係省庁における取組について、随時フォローアップしていきたいと考えている」

議連の提案書としてはとてもまとまりが良く、厚労省からもこの提案書について、大変前向きな発言が見られました。

また、議連からは提言書の内容の要約を内閣府にも提案し、いわゆる「骨太の方針2022」への反映をお願いしました。

個人的には、超党派の議連において、法改正の動きの中、きちんとプレゼンスを発揮でき、意味ある提案ができたことが大変意義深く、嬉しく思います。

特に、政策を前に進めていただいた、事務局長の松原仁議員と自民党山口俊一議員には大変感謝しております。

今回の提案書がどれだけ法案作成に生かされるかわかりませんが、業界自主規制ルールについては、国民が安心して製品等が使えるような体制を国にも提案していきつつ、業界ルールを作っていきたいです。

現状では、様々な協会が乱立しており、事業者の各協会への入会率も高いとは言えない状況です。各協会は維持しつつ、業界としての共通ルールをきちんと作り、健全な市場にしていきたいと考えています。

食品や化粧品やVAPEとしてのCBDの取り扱いは、アメリカやヨーロッパでも混乱が見られ、一定のルールがこれからようやくできようとしています。

後からCBD市場に参入する日本だからこそ、世界の状況をみて、先んじて製品の安全性についての業界ルールを国のルールとして引き上げることが市場形成の上でも重要だと考えています。

こちらについても、大きな枠組みが決まり次第、こちらで報告させていただければと思っております。

文=柴田耕佑

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