まずは、ランキングの背景について簡単に説明します。ブランド戦略の支援を行うInterbrand社が2000年にスタートした調査「Best Global Brands」をベースにしています。 財務パフォーマンス、購買決定での役割、競争力とロイヤルティ、といった伝統的な評価に加え、時代に合わせて様々な指標が取り入れられつつ発展を続けています。
世界の勇者(社)、覇者(社)たち
それでは、このレースに参加する世界の勇者(社)達を紹介しましょう。
ミレニアムイヤーの2000年、トップでスタートを切るのはご存知 Coca-Colaです。推定ブランド価値は、725億ドル。時代に合わせてスローガンを進化させてきた同社、当時は「Coca-Cola. Enjoy」というキャッチフレーズでした(https://www.coca-colacompany.com/company/history/history-of-coca-cola-advertising-slogans )。
そしてMicrosoftとIntelがそれぞれ2位と4位に付けているのは、90年代に2社が蜜月関係にあった「Wintel」全盛時代を偲ばせるものとなっています(ちなみにこれは「Windows」と「Intel」の合成語で、MicrosoftのWindows OSとIntelプロセッサーとの組み合わせ、あるいはこれを搭載したパソコンのこと)。推定ブランド価値はそれぞれ702億ドルと390億ドル。MicrosoftがCola-Colaの後ろにピタリと付けています。
3位に割って入るのは1911年創業のIBM。この3文字がInternational Business Machine の略であることは、Forbes JAPAN読者の皆さんならご存知のはず。そのブランド価値は532億ドル。
5位から7位には、モノづくりの企業がランクインしています。Nokiaと言えばプレ・スマホ時代のモバイルの雄でした。映画「マトリックス」のシーンに憧れたものです… ブランド価値、385億ドル。
DisneyやMcDonald’sのランク、皆さんにはどう感じられるでしょうか。もっと上に位置していても良さそうな印象かもしれません。当時の自分の肌感覚を思い出して比較してみるのも一興ですね。10位スタートのAT&Tは電話を発明したグラハム・ベル氏の流れを汲んだトップ企業ですが、消費者観点では馴染みが薄いかもしれません。AT&Tのブランド価値は255億ドルと、トップのCoca-Colaに約3倍の差を付けられていることにも注目。
さあ、それでは、レースの幕開けであります。戦いの口火が切って落とされます。目を凝らしてご覧ください! 再生速度を遅くするのもオススメです(^^)。
手に汗握る、何とも見応えのあるレースでした。世界的なトップ企業が凌ぎあう様子に思わず歓声を上げてしまいそうでした(状況が許すようでしたら、何人かで一緒に観てみてください。楽しさが倍増します)。