マスクの資産額はインドのGDPの1割?
1971年に南アフリカ共和国で生まれたイーロン・マスクは現在50歳。10歳には独学でプログラミングをマスター、12歳で既にソフトウェアの販売をしていたそうです。その後はまさに超人的な活躍を遂げて現在に至ります。自伝など様々な書籍ではその過程を詳しく知ることができますので、ゴールデンウィークの読書リストに加えてみてはいかがでしょうか。
さて時は移って2022年。自身がオーナーを務めるスペースX社は、今年だけで10本以上のロケットを宇宙へ飛ばしています。そして、電気自動車で世界を代表するテスラ社。半導体不足をものともせず、1月〜3月期で31万台のEVを世界で販売、前年同時期の70%増のスピードで成長をしています。そして3月にはイーロン・マスクはTwitter社の筆頭株主となり、4月上旬には持株の評価額が一時7億8000万ドルを超えました。
4月上旬に発表されたフォーブスの最新億万長者番付によると、イーロン・マスクはamazom.com会長のジェフ・ベゾスを王座から突き落とし、世界一の純資産を持つ億万長者となりました。純資産額は実に2190億ドル、現在の為替レートで日本円に換算すると約28兆円となります。この数字、読者の皆さんは想像できますか……? もちろんわれわれにとっては天文学的に遠い数字ですが、インドのGDPの約1割に相当するのです。
イーロン・マスクのスケールの大きさにあらためて驚きを隠せませんが、それでは、ここで新たな疑問を投げかけてみましょう。「普通の人」が「普通に働けば」、その国で最も裕福な億万長者の持つような富を積み上げることは望めるのでしょうか? 下記のグラフをご覧ください。