ビジネス

2022.05.13 08:30

「動くグラフ」に目が釘付け アップルが「あの企業」を抜く瞬間を目撃

石井節子

目が釘づけになったのは何年?


ところで、読者の皆さんが最も注目したのは何年でしょうか? AppleがCoca-Cola を抜き去った2012〜2013年はひとつのマイルストーンとして記憶に残すべき年かもしれません。2007年にiPhoneを発表したAppleは2011年になってトップ10入りを果たし(いきなり5位に登場)、翌年にはランキング開始から10年来の絶対王者であったCoca-Colaを一気にテイクオーバーします。その後は2021年時点まで、GAFA残りの2社の追い上げを寄せ付けず、1位を独走しています(注:Facebook / Metaは動画には登場していませんが、2021年は15位でした)。



テック企業が台頭する中、6位と奮闘した──


テック企業が台頭する21世紀でCoca-Colaが奮闘して6位に付けているのも印象的です。推定ブランド価値も575億ドルと健闘を見せています。一方の王者Appleは4,083億ドルと、レース開始の2020年とは桁違いの世界に突入しています。自動車業界ではFordはランク外となってしまいましたが、Toyota / Mercedes-Benz がグローバルでのブランド力向上を見せつけています。

余談になりますが、筆者の個人的なメモリアルイヤーとして2015年を挙げたいと思います。実は私がお世話になった古巣は2000年のスタート時に4位に付けていた半導体メーカーなのですが、レース開始後はしばらく上位で粘っていたものの、2010以降はジリジリとその位置を後続に譲り、あれよあれよとトップ10から姿を消していきました。これも時代の移り変わりなのかもしれない… と半ば落胆しつつ10位以下を覗いてみると、最新ランクでは17位で健闘していました。ちょっと嬉しい発見ということで… (https://interbrand.com/best-global-brands/

ブランドランキングの21年間、いかがでしたか。時を経た2040年にはどんなブランドが世界の私たちに愛好されているのでしょうか?

また次回お会いしましょう!

文=津乗 学

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