スイス・ジュネーブにあるマンダリン・オリエンタル・ジュネーブは、睡眠障害専門のクリニックと提携。睡眠中の身体のリズムや動き、その他の数値を計測することにより、睡眠に関する問題の有無を確認するための宿泊プランを販売している。
ランガム・ホテルズ&リゾーツは世界睡眠協会との協力に基づき、世界各地にある自社ホテルで、より良い睡眠を支援するための「スリープ・マターズ(Sleep Matters、睡眠は重要)」プログラムを提供している。
このプランでは、ハーブティーと耳栓、アイマスク、睡眠のためのヒントを記載したカード、睡眠を助ける飲みものなどをそろえた「ターンダウン・キット」を提供。また、ホワイトノイズ・マシンと選べる枕、ウェイトブランケット、スポティファイのプレイリストなども用意している。
4. サステナブルな滞在を体験する旅
コンサルティング会社アクセンチュアによると、旅行者の86%は、より持続可能な旅の仕方を望んでいる。ただ、そのおよそ半数は、多くの場合においてそれを実行できていないという。
ただ、たとえばカリブ海地域には、1980年代に使い捨てプラスチック製品の使用を禁止したブカティ&タラ ビーチ リゾート アルバなど、この分野では先駆的な「カーボンニュートラル」なリゾートがある。
そして、最近では大手ブランドの中にも、こうした取り組みを開始するものが増加している。マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループは2018年、サステナビリティの向上に向けた幹部諮問委員会を設置。すべての施設において、使い捨てプラスチック製品の使用を中止するなどの改革を進めている。
マンダリン・オリエンタルは2022年末までに、すべてのホテルのメニューから絶滅の危険がある魚介類を除外。コーヒーや紅茶、バニラ、ココアの責任ある調達を実現することを約束している。そのほかコンラッド・ワシントンDCは、雨水の97%をテラスの水まきや冷却塔に使用できる雨水管理システムを採用するなどしている。